- ウェットスーツの洗い方がわからない
- 塩や砂が付いたままで保管してしまっている
- ウェットスーツの寿命を伸ばしたい
ウェットスーツはサーフィンを楽しむうえで欠かせないアイテムの1つですが、上記のような悩みを抱えている方も多いです。ウェットスーツの寿命を縮めないためには、正しいメンテナンスが必要です。
この記事では、ウェットスーツの正しい洗い方や保管方法を詳しく解説します。記事を読めば、ウェットスーツを長持ちさせる方法や快適に使い続けるコツがわかります。正しいケア方法を知り、ウェットスーツを長く使い続けられるように実践しましょう。
ウェットスーツを洗う重要性
サーフィンを楽しんだ後は、正しい方法でウェットスーツを洗う必要があります。理由は以下で詳しく解説します。
正しい洗い方が必要な理由
正しい洗い方をすることで、ウェットスーツの性能を長く保つだけでなく、快適に使用し続けることが可能です。正しい方法で洗浄した際のメリットは以下のとおりです。
- 素材の劣化を防ぐ
- 塩分による損傷を予防する
- 臭いを取り除く
- カビの発生防ぐ
- 快適な着用感を維持する
- ウェットスーツの寿命を延ばす
- パフォーマンスを維持する
- 衛生面を向上させる
- 見た目の美しさを保つ
上記のメリットがあることで、ウェットスーツを長く使用できます。長く使い続けることで修理や交換の頻度が減り、結果としてコスト削減につながります。
手洗いと機械洗いの違い
ウェットスーツを洗う方法は、手洗いと機械洗いの2つです。洗い方には、それぞれ異なる特徴があります。各方法のメリットとデメリットは以下のとおりです。
洗い方 | メリット | デメリット |
手洗い | 生地に優しい 細部まで洗える 水の量を調整しやすい 洗浄力も自分で調整できる 生地の伸びを最小限に抑えられる | 時間がかかる 労力が必要になる |
洗濯機洗い | 簡単で便利に使える 時間短縮につながる 均一に洗える | 生地のダメージリスクが高い 細かい部分の洗浄ができない 生地の伸びや変形のリスクが高い |
手洗いの方が安全で効果的ですが、時間がない場合は注意しながら機械洗いで洗浄しましょう。ウェットスーツの素材や状態によって、適切な洗い方を選ぶことも重要です。
ウェットスーツの正しい洗い方
手洗いによるウェットスーツの正しい洗い方を解説します。洗い方の流れは以下のとおりです。
- 洗う前の準備をする
- 水で塩分や砂を洗い流す
- 専用洗剤を使って軽くもみ洗いする
- 水で十分にすすぎ軽く絞る
- 日陰で乾かす
正しい手順を守れば、ウェットスーツを長く快適に使えます。
洗う前の準備をする
正しい準備をすることで、より効果的に洗浄できるため、ウェットスーツの寿命を延ばすことにつながります。具体的な準備は以下のとおりです。
- ウェットスーツを裏返す
- ファスナーを開ける
- ポケットを空にする
- 破れや損傷がないか確認する
- 専用洗剤を用意する
- 水を張る
- 洗う場所を確保する
- 柔らかいブラシを用意する
- 手袋を着用する
上記の準備を行うことで、効果的に洗えます。準備を怠ると、洗浄中のウェットスーツの破損や洗い残しの原因となるため、適切に準備しましょう。
水で塩分や砂を洗い流す
塩分や砂をしっかり洗い流すことで、生地の劣化や臭いを防げます。ポイントは真水を使って全体をしっかりと洗い流すことです。洗い流す部分は以下のとおりです。
- 全体
- 縫い目
- 襟
- 袖口
- 足首部分
- 内側
水温は冷水か微温湯を使用し、強い水圧は避けて優しく洗い流しましょう。
専用洗剤を使って軽くもみ洗いする
専用洗剤をぬるま湯に溶かし、ウェットスーツを軽くもみ洗いすることで、効果的に汚れを落とせます。洗剤の量は製品の指示に従ってください。特に汚れやすい脇や股、首周りは重点的に洗い流しましょう。
ウェットスーツの素材は繊細なため、強くこすると生地を傷めてしまいます。洗浄する際は優しく扱うことが重要です。
水で十分にすすぎ軽く絞る
洗剤を完全に落とすために、洗浄後は清潔な水で十分にすすいでください。洗剤が残ると肌荒れの原因となるため、注意が必要です。水が透明になるまで繰り返し水道水でまんべんなくすすぎ、最後に真水ですすいで塩分を完全に除去します。
すすぎ終わったら、軽く絞って水気を切ります。強く絞りすぎると生地を傷める可能性があるため、優しく行ってください。形を整えながら優しく絞ることで、ウェットスーツの形状を保てます。
日陰で乾かす
日陰で乾かすことで、生地の劣化や色あせを防げます。具体的な乾かし方は以下のとおりです。
- 風通しの良い日陰で干す
- ハンガーで形を整える
- 定期的に裏返す
完全に乾くまでの時間は気温や湿度によって異なりますが、通常6〜12時間程度かかります。乾燥機の使用や熱源の近くでの乾燥は、ウェットスーツの生地を傷める原因となるため、注意が必要です。乾燥後は軽くブラッシングして毛羽立ちを整えると、より長持ちします。
ウェットスーツの特別な洗い方
ウェットスーツの特定の汚れを除去するには、特別な洗い方が必要です。具体的な洗い方は以下のとおりです。
- 塩分を除去する洗い方
- ワックスや油分を除去する洗い方
- 汚れがひどい場合の洗い方
塩分を除去する洗い方
ウェットスーツに付着した塩分を正しい方法で除去することで、素材の劣化を防ぎ、ウェットスーツの性能を維持できます。塩分を除去する洗い方の手順は以下のとおりです。
- ぬるま湯に専用の中性洗剤を溶かす
- ウェットスーツを浸し、優しくもみ洗う
- 15〜20分程度浸漬させる
- きれいな水で十分にすすぐ
洗う際は、こする力や洗剤の使い過ぎに注意が必要です。塩分除去スプレーを使用する場合は、全体に均一に吹きかけてください。洗浄後は乾いた柔らかい布で余分な水分を拭き取り、日陰で風通しの良い場所に干します。完全に乾ききるまで待ちましょう。
洗浄を定期的に行うことで、ウェットスーツの寿命を延ばすことにつながります。
ワックスや油分を除去する洗い方
ワックスや油分の除去は、ウェットスーツのメンテナンスにおいて重要です。適切な方法で行うことで、スーツの性能を維持できます。専用のワックス除去剤を使用するか、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして浸すのが効果的です。ブラシやスポンジを使って特に汚れの目立つ部分を重点的に優しくこすりながら洗いましょう。
最後に十分にすすいで洗剤を完全に落とします。ブラシやスポンジは柔らかい素材のものを使用してください。硬いブラシを使用すると、ウェットスーツの素材を傷つけてしまう可能性があります。洗浄後は、乾燥機などは使わず、自然乾燥させます。
直射日光が当たる場所は素材が劣化する恐れがあるため、日陰を選びましょう。ウェットスーツは完全に乾いてから保管してください。湿ったまま保管すると、カビが発生する原因になります。適切な方法と手順を守ることで、ウェットスーツを長く快適に使用できます。
汚れがひどい場合の洗い方
汚れがひどく、通常の洗い方では十分に落とせない場合は、特別な洗い方が必要です。洗い方の手順は以下のとおりです。
- 専用洗剤を水で薄める
- 溶液にウェットスーツを浸す
- 柔らかいブラシを使って汚れを優しくこする
- 15〜20分程度浸け置きする
ブラッシングは、特に汚れがひどい箇所を重点的に行ってください。浸け置き後は、きれいな水でよくすすぎましょう。汚れが落ちない場合は、洗浄と浸け置きの工程を繰り返します。
最後に清潔な水で十分にすすぎ、乾いたタオルで軽く押さえて水分を吸収してください。乾かす際は、直射日光が当たる場所を避け、日陰で自然乾燥させます。丁寧に行えば、汚れがひどい場合でもウェットスーツを清潔に保つことが可能です。
ウェットスーツの正しい干し方
洗浄後のウェットスーツは、正しく干すことで寿命を延ばし、快適に使用できます。重要なのは「干す前の準備」と「正しい干し方」です。以下で詳しく解説します。
干す前の準備
ウェットスーツを干す前の準備は、ウェットスーツの品質維持に重要です。正しい手順を踏むことで、ウェットスーツの性能を維持できます。ウェットスーツの内側の生地も乾燥させるため、内側を外側に返します。ファスナーが開いていると形が崩れる原因になるため、必ず閉めてください。
ブーツやグローブなどの付属品は取り外し、別々に干すことで乾燥が早くなります。ポケットの中も確認し、中身を空にして乾燥を妨げる要因を取り除いてください。目立つ汚れや砂は、軽くブラッシングして落としておくと、乾燥後のウェットスーツがきれいになります。
全体を確認し、破れや損傷がないか確認しましょう。小さな傷でも早めに発見して対処することでウェットスーツの寿命を延ばせます。準備を丁寧に行うことで、ウェットスーツを最適な状態で干すことが可能です。
正しい干し方
ウェットスーツを干す際は、直射日光を避け、風通しの良い日陰で干しましょう。ウェットスーツ専用のハンガーを使用し、肩や首周りに負担がかからないように均等に重さを分散させます。ファスナーは閉じた状態で、内側を外側に向けて干し、シワができないように形を整えることが重要です。
乾燥時間は最低6〜12時間確保しましょう。定期的に裏返して均等に乾燥させることで、全体的にムラなく乾燥できます。完全に乾いたことを確認してから保管してください。
適切な方法を守ることで、ウェットスーツの素材を傷めずに効果的に乾燥させられます。正しい方法で干すことによってウェットスーツの性能を維持できるので、ぜひ実践してください。
直射日光は避ける
ウェットスーツの寿命を延ばすためには、直射日光を避けて乾かすことが重要です。紫外線はネオプレンを劣化させ、色あせや素材の損傷を引き起こす原因となります。ウェットスーツを乾かす際は、風通しの良い室内や日陰などの場所を選びましょう。
直射日光を避けるという小さな心がけが、ウェットスーツの品質保持に大きく影響します。長く使い続けるためにも、適切な乾かし方を実践しましょう。
適切なハンガーを使用する
ウェットスーツを乾かす際は専用のハンガーを使用してください。肩部分が変形するのを防ぐため、ウェットスーツ専用のワイドハンガーを利用しましょう。ハンガーの素材も大切な要素です。適しているのはプラスチック製やステンレス製のハンガーです。
木製ハンガーは水分を吸収してカビの原因になるので、使用は避けましょう。ウェットスーツを傷つけないためのハンガーを選ぶポイントは以下のとおりです。
- 角が尖っていないもの
- 表面が滑らかなもの
- 頑丈なもの
重いウェットスーツの場合は、複数のハンガーを使って重さを分散させましょう。
ウェットスーツを保管する際のポイント
ウェットスーツの性能維持には、保管方法が大きく影響します。正しく保管するためのポイントを詳しく解説します。
保管前のチェックリスト
ウェットスーツを保管する前に、チェックリストを作成しましょう。チェックリストを使って点検を行うことで、次回使用時のトラブルを防げます。チェックリストに入れるべき項目は以下のとおりです。
- 完全に乾燥
- 破れや穴の点検
- ファスナーの動作
- シームテープの状態
- 生地の劣化や変色
- 臭いの確認
- 塩分や砂の除去
- 内側と外側の点検
- アクセサリーの状態
- 補修や修理の必要性
チェック項目を1つずつ確認することで、ウェットスーツの状態を把握し、適切な保管が可能になります。特に完全に乾いていることと、塩分や砂が残っていないことは念入りに確認しましょう。
問題が見つかった場合は、迅速な対処が必要です。小さな破れや穴でも、放置すると次第に大きくなり修理が難しくなります。
長期保管のポイント
ウェットスーツの長期保管を適切に行うことで、次のシーズンも快適に使用できます。長期保管のポイントは以下のとおりです。
- 完全に乾燥させる
- 直射日光を避ける
- 涼しく乾燥した場所を選ぶ
- ハンガーに吊るすか平らに折りたたむ
- 防虫剤や乾燥剤を使用する
ウェットスーツに湿気が残っていると、カビや臭いの原因になるため、完全に乾燥させることが大切です。乾かす場所は、風通しの良い日陰が適しています。保管場所は、湿気の多い場所や高温になる場所を避け、涼しく乾燥した場所にしましょう。ハンガーに吊るすか、平らに折りたたんで保管します。
防虫剤や乾燥剤を使用すると、虫食いや湿気を防止できます。定期的に点検と換気を行い、他の物と重ねずに単独で保管することがポイントです。適切な保管方法を実践することで、ウェットスーツを長期間良好な状態で保管できます。次のシーズンも快適にサーフィンを楽しめるよう、適切な保管を心がけてください。
ウェットスーツの洗い方に関するよくある質問
ウェットスーツの洗い方に関するよくある質問をまとめました。干し方のポイントも解説します。
ウェットスーツが臭う場合は?
ウェットスーツの臭いは、主に細菌の繁殖が原因です。正しい方法で洗い、完全に乾かすことで臭いを防げます。臭いを取るには中性洗剤の使用が効果的です。重曹水に浸して消臭効果を得たり、専用の消臭スプレーを使用するのも有効です。乾かす時は十分に換気しましょう。
臭いを予防するために、ウェットスーツの使用後は放置せず、毎回洗濯してください。洗濯後は完全に乾かしてから保管し、定期的に日光消毒を行うことが効果的です。防臭・抗菌加工されたウェットスーツを使用するのも1つの方法です。
適切なケアを行うことで、快適なサーフィンライフを楽しめます。推奨方法でも臭いが取れない場合は、専門店でのクリーニングを検討してください。
色落ちを防ぐ方法は?
ウェットスーツの色落ちを防ぐ方法は複数あります。洗濯時は専用の中性洗剤を使用してください。一般的な洗剤は強すぎて生地を傷めるので避けましょう。温水を使用すると色落ちするため、冷水で洗うのがおすすめです。その他の注意点は以下のとおりです。
- 裏返して洗う
- 柔軟剤は使用しない
- 手洗いする
- 十分にすすぐ
乾燥させる際は、直射日光を避けて日陰で干しましょう。強い日差しは色あせの原因となります。保管時も同様に、日光の当たらない涼しい場所に置いてください。
まとめ
サーフィンを楽しむためには、ウェットスーツの正しい洗い方と保管方法が重要です。正しいケアを行うことで、ウェットスーツの性能を維持し、長く快適に使用できます。基本は手洗いで、専用洗剤を使って優しく洗いましょう。塩分や砂、ワックスなどの汚れは、状況に応じた方法で丁寧に除去してください。
洗った後は日陰で干し、適切なハンガーを使用して形崩れを防ぎます。保管前には完全に乾燥させ、適切な環境で保管することで、臭いや色落ちの防止にもつながります。サーフィンを最大限に楽しむためにも、ウェットスーツは適切にケアしましょう。
» ウェットスーツはどれがいい?素材ごとの特徴と選び方を解説