サーフィンを楽しむうえで、ウェットスーツは欠かせないアイテムです。ウェットスーツの正しい着方を知らないと、着脱に時間がかかったり、快適に着用できなかったりします。この記事では、ウェットスーツの正しい着脱方法から着崩れを防ぐポイントまで詳しく解説します。
記事を読めば、ウェットスーツをスムーズに着脱できるようになり、サーフィンを快適に楽しむことが可能です。
ウェットスーツを着る前の準備
準備をしっかりしておくことで、ウェットスーツをスムーズに着用できます。ウェットスーツを着る前に必要な準備は、以下のとおりです。
- シャワーを浴びて身体を清潔にする
- 爪を確認する
- ウェットスーツの状態をチェックする
シャワーを浴びて身体を清潔にする
シャワーを浴びて身体を清潔にしておくと、快適にウェットスーツを着用でき、スーツも長持ちします。シャワーで皮脂や汗を洗い流し、清潔な状態を保ちましょう。水で体を濡らすと、ウェットスーツと肌の間の摩擦抵抗を減らせるため、着やすくなります。
爪を確認する
ウェットスーツの着用前に爪の状態を確認することは、とても重要です。爪が長すぎたり尖っていたりすると、ウェットスーツを傷つける可能性があります。爪に問題がある場合は、適切な対処が必要です。爪が長ければ切り、尖っていたり割れていたりすれば、爪やすりで整えてください。
足の爪は見落としがちなので、注意深く確認しましょう。爪の手入れをすることで、ウェットスーツを傷つけるリスクを減らせるだけでなく、サーフィン中のけがも防げます。手足の爪をこまめにチェックし、必要に応じてケアしましょう。
ウェットスーツの状態をチェックする
ウェットスーツの状態をしっかりチェックすることは、安全で快適なサーフィンを楽しむために重要です。使用前の点検は、ウェットスーツの寿命を延ばし、予期せぬトラブルを防ぐ重要な作業です。ウェットスーツは、以下の項目を確認しましょう。
- 破れや穴の有無
- ファスナーの動き
- シームの状態
- 生地の劣化や変色
- ネック部分やカフの状態
- 臭いや汚れの有無
- 乾燥状態
- パッチやリペア箇所
チェックを丁寧に行うことで、ウェットスーツの状態を把握できます。問題が見つかった場合は、使用を控えて専門店での修理やメンテナンスを検討してください。定期的なチェックと適切なケアで、ウェットスーツを長く快適に使用できます。
ウェットスーツの正しい着方
快適なサーフィンと安全面において、ウェットスーツの正しい着方は重要です。ウェットスーツを正しく着用できると、サーフィンをより楽しめます。正しい着用方法の手順は、以下のとおりです。
- ウェットスーツを広げる
- 片足ずつ通す
- ウェットスーツを上に引き上げる
- 片腕ずつ通す
- 肩と胴体部分を調整する
- フロントジップを閉める
- ネック部分を調整する
- 全体のフィット感を確認する
ウェットスーツを広げる
ウェットスーツを広げることは、着用前の重要な準備段階です。平らで清潔な場所で行うと、ウェットスーツを傷つけずに広げられます。ウェットスーツを広げる際は、以下の点に注意してください。
- 内側を上にして置く
- シワやねじれがないように広げる
- ジッパーを完全に開く
- 足首部分や裾、袖を整える
- 全体の形を整える
広げる際は、日陰や直射日光の当たらない場所を選びましょう。準備を丁寧に行うと、スムーズな着用につながります。
片足ずつ通す
ウェットスーツの足部分は、片足ずつ通しましょう。片足ずつ通すと、スムーズに着用できます。着用時は、素材を引っ張りすぎないよう注意が必要です。足首部分が適切にフィットしているか確認し、必要に応じて両手で軽く引き上げてください。膝周りのフィット感も確認し調整しましょう。
片足ずつ丁寧に入れることで、生地の破れや伸びを防げます。注意点を守ることで、ウェットスーツを長く快適に使用できます。
ウェットスーツを上に引き上げる
足部分を通したら、ウェットスーツを上に引き上げましょう。正しく引き上げることで、動きやすく快適に着用できます。足首から膝、太もも、腰へと、順番に引き上げていきましょう。しわができないように注意しながら丁寧に引き上げることが大切です。
股間部分はしっかりと引き上げて調整し、腰回りを左右均等に引き上げるようにしてください。必要に応じて軽くジャンプしながら引き上げることで、スムーズに着用できます。腰部分がきつい場合は、少しずつ引き上げるのがコツです。無理に引っ張らず、生地を傷つけないよう注意しながら引き上げましょう。
引き上げた後は腰回りの位置を確認し、必要であれば調整します。正しく引き上げることで、ウェットスーツの機能を最大限に活用できます。
片腕ずつ通す
片腕ずつウェットスーツの袖を通すのが正しい着方です。利き腕から始めると着やすくなります。腕を通す手順は、以下のとおりです。
- 袖口をつかんで引っ張る
- 腕をゆっくり通す
- 肩や脇を引き上げる
- 手首のシールを確認する
腕を通す際は、生地を傷つけないよう注意が必要です。生地がねじれたり折れたりしないようにしましょう。スプレーやローションを使用すると、滑りがよくなり着やすくなります。両腕を通したら、胸や背中の部分に空気が入らないよう調整してください。最後に両腕を上げ下げして、全体的なフィット感を確認しましょう。
手順を守ることで、ウェットスーツを正しく着用できます。
肩と胴体部分を調整する
快適なサーフィン体験のために、ウェットスーツの肩と胴体部分の適切な調整は重要です。正しい調整により、水の侵入を防ぎ、体温を維持できます。調整のポイントは、以下のとおりです。
- 均等に引き上げる
- 脇の下や腋窩部分のたるみを除去する
- 肩部分が適切な位置にくるよう調整する
- フィット感を確認する
肩部分が適切な位置にくるよう調整します。腕を動かして肩や胴体部分の動きを確認し、必要に応じて再調整を行います。胴体部分にしわやたるみがないか、首回りが適切にフィットしているかも確認しましょう。調整を丁寧に行うことで、ウェットスーツが体にぴったりとフィットし、快適なサーフィンを楽しめます。
フロントジップを閉める
ウェットスーツを着る最後の重要なステップは、フロントジップを閉めることです。正しく閉めることで水の侵入を防ぎ、体温を維持できます。具体的な手順は、以下のとおりです。
- ジッパーを下から上に向かってゆっくりと引き上げる
- 途中で引っかかりを感じたら、無理せず生地を調整する
- ジッパーが完全に閉まるまで引き上げる
- 最後にジッパー上部のベルクロやスナップを留める
ジッパーを閉めた後は、以下の点を確認しましょう。
- 胸部や腹部の生地にしわやたるみがないか
- 首回りの生地が適切に収まっているか
- 肩や腕の動きに制限がないか
必要に応じて全体的な位置調整を行うことにより、快適なフィット感が得られます。正しくジッパーを閉めることで、ウェットスーツの機能を最大限に生かすことが可能です。手順を丁寧に行うと、水中での快適性と安全性が向上します。
ネック部分を調整する
ウェットスーツを着たら、ネック部分の調整が必要です。首にフィットさせることで、水の侵入を防ぎ、体温の維持ができます。ネックラインを上に引き上げ、首にしっかりとフィットさせましょう。首の周りに隙間がないか確認し、隙間があれば調整します。しわや折れがないよう注意深く整えてください。
ネック部分は、締め付けすぎないことが大切です。首の動きを妨げない程度に調整し、呼吸や血流を阻害しないよう気をつけましょう。ネックシールを使用すると、水の侵入を防げます。首の後ろ側も均等にフィットするよう心がけてください。ネック部分の適切な調整により、水中での快適性と安全性が大幅に向上します。
全体のフィット感を確認する
ネックの調整ができたら、ウェットスーツの全体のフィット感を確認しましょう。適切なフィット感は、ウェットスーツの快適性と機能性に影響します。以下の点に注意してフィット感を確認しましょう。
- 深呼吸をして胸部の締め付けがないか
- しゃがんだり腕を上げたりしても動きやすいか
- 水の侵入を防止できる適切な密着度になっているか
締め付けが強すぎる箇所や、緩すぎる箇所がないかも確認してください。首や手首、足首の密着度は重要です。問題がある場合は、必要に応じて再調整します。適切なフィット感が得られるまで、調整を繰り返すのがおすすめです。
ウェットスーツの着方を楽にするポイント
ウェットスーツの着用を楽にするポイントは、以下のとおりです。
- プラスチックバッグを使用する
- スプレーやローションで滑りやすくする
ポイントを意識しながら練習を重ね、徐々に着用に慣れていきましょう。
プラスチックバッグを使用する
プラスチックバッグの使用により、ウェットスーツの着用が簡単になります。足に薄手のビニール袋やレジ袋を被せてから履くことで、足が滑りやすくなるのでスムーズに足を通せます。使用の手順は、以下のとおりです。
- 足首まで覆うサイズのプラスチックバックを選ぶ
- プラスチックバッグを足に被せる
- 被せたままウェットスーツに足を入れる
プラスチックバッグは破れやすいため、慎重に扱う必要があります。環境への配慮も大切です。繰り返し使えるバッグを選ぶのがおすすめです。
スプレーやローションで滑りやすくする
スプレーやローションを使用すると、摩擦を軽減しスムーズに体に沿わせられるため、ウェットスーツの着脱が楽になります。スプレーやローションの使用方法は、以下のとおりです。
- ウェットスーツ専用品を選ぶ(水溶性タイプを使用)
- 通しにくい部分(手や足首、首周りなど)に少量ずつ均等に塗る
- 軽くマッサージしてなじませる
過剰に使用すると逆効果になるため注意が必要です。使用後は、ウェットスーツをよく洗い流しましょう。天然成分の製品を選ぶと、ウェットスーツへの影響が少なくなります。スプレーやローションを活用すると、ウェットスーツの着脱がスムーズになり、サーフィンを楽しむ時間を最大限に確保できます。
ウェットスーツの着崩れを防ぐ方法
ウェットスーツの着崩れを防ぐには、定期的な調整と適切な動作が重要です。着崩れを防ぐ方法について、以下の2点を解説します。
- ウェットスーツのズレを修正する方法
- アクティビティ中のウェットスーツの調整方法
ウェットスーツのズレを修正する方法
ウェットスーツのズレを放置すると、動きづらくなったり水の侵入を招いたりする可能性があります。ウェットスーツのズレを修正する方法は、以下のとおりです。
- ウェットスーツを軽く引っ張って位置を調整する
- 腕や脚を曲げ伸ばしして生地を均等に広げる
- 体を軽くねじってウェットスーツを全体的に動かす
- 胸や背中の部分を手で軽くたたいて空気を抜く
- ネック部分を指で引っ張って首周りを調整する
- ウエスト部分を両手で引き上げて腰回りのフィットを調整する
- 膝を曲げて足首部分を引き上げ脚の長さを調整する
- 肩や腋の下を軽くマッサージして生地のしわを伸ばす
- ジッパーを少し開けて閉め直す
- 水中で軽く泳いでウェットスーツ全体の位置を整える
いくつかの方法を組み合わせることで、ウェットスーツのフィット感を改善できます。ジッパーを少し開けて閉め直すと、全体的なフィット感を調整できます。水中で軽く泳いでウェットスーツ全体の位置を整えるのも良い方法です。水の力を利用することで、自然にフィットするようになります。
さまざまな方法を試し、自分に合った調整方法を見つけてください。
アクティビティ中のウェットスーツの調整方法
アクティビティ中のウェットスーツの調整は、快適性と機能性を保つために重要です。水中での長時間の使用で、ウェットスーツが体にフィットしなくなることがあります。適切な調整を行えば、パフォーマンスを維持できます。ウェットスーツの調整方法は、以下のとおりです。
- 姿勢を整える
- 空気を抜く
- 生地を引っ張る
- ウエストや股間を調整する
- 首回りを整える
空気が溜まると浮力が増し、泳ぎにくくなるため、水中で空気を抜くことが重要です。手首や足首のシールを確認し、必要に応じてジッパーの調整も大切です。動きに合わせてスーツを引っ張り、水分を含んだ部分を軽くたたいて均一にすることで快適に過ごせます。ウェットスーツの適切なサイズ選びも大切です。
休憩時には、全体的なフィット感を再確認しましょう。フィット感の調整を適切に行うことで、アクティビティ中も快適にウェットスーツを着用できます。
ウェットスーツの正しい脱ぎ方
ウェットスーツを正しく脱ぐことは、スーツの寿命の延長や快適な使用につながるため重要です。正しい脱ぎ方や、脱ぎにくい場合の対処法について解説します。
正しい脱ぎ方の流れ
ウェットスーツの正しい脱ぎ方の流れは、以下のとおりです。
- ファスナーを開ける
- 首元から徐々にめくり下ろす
- 肩から腕を抜く
- 胴体部分を腰まで下げる
- 片足ずつ慎重に抜く
- 脱いだスーツを裏返しにする
- 砂や汚れをはたく
- 水ですすぐ
- 日陰で風通しの良い場所に干す
脱いだ後は真水ですすぎ、日陰で自然乾燥させると、次回の使用時も快適に着用でき、ウェットスーツの寿命も延ばせます。適切な手順を守ることで、ウェットスーツを傷めずに、効率的に脱げるようになります。
脱ぎにくいウェットスーツの対処法
寒い時期や疲れているときは、スーツを脱ぐのが大変です。適切な対処法を知っていれば、簡単に脱げます。推奨する対処法は、以下のとおりです。
- ウェットスーツを裏返しにする
- ウェットスーツの内側にぬるま湯を注ぐ
- 水を入れたバケツに足を浸す
- 脱衣用スプレーやローションを使用する
- 手袋を着用して摩擦を減らす
- ゆっくりと丁寧に引っ張る
- 他の人に手伝ってもらう
- 脱ぎやすい場所を選ぶ
- 体を温めてから脱ぐ
- ウェットスーツを少しずつ折り返しながら脱ぐ
スーツを脱ぐときは、無理をせず休憩を取りながら脱ぐことが大切です。焦らずに自分のペースで脱ぐことで、ストレスなくスムーズに脱げます。
» フロントジップのウェットスーツの脱ぎ方とお手入れ方法を解説
まとめ
ウェットスーツは、適切な準備をしておくこと、着脱においては一連の流れを押さえることが大切です。手順を意識して実践することで、ウェットスーツを快適に着用できます。快適な着用は、サーフィンをより楽しむための基本です。ウェットスーツの取り扱いに慣れることで、サーフィンの時間を有意義に過ごせます。
» ウェットスーツを長持ちさせよう!洗い方や保管方法について解説