- 日本全国のサーフィンスポットが知りたい
- サーフィンスポットの選択基準は?
- いつか海外の有名スポットへサーフトリップしたい!
日本には北海道から沖縄までさまざまなサーフィンスポットが点在します。しかし、浜辺の数だけサーフィンスポットがあるので、どこに行けばいいかわからないという悩みを抱えている人は多いです。
この記事では、初心者から上級者まで楽しめるサーフィンスポットの選び方と、日本や世界中の主なビーチを紹介します。記事を読めば、遠征時だけでなく、身近にある穴場のサーフィンスポットもわかります。
サーフィンスポットの選び方
自分のサーフィンスキルレベルに適した場所を選ぶことが大切です。初心者の場合は、波が穏やかで広いビーチがあるスポットをおすすめします。サーフィンを楽しむには、自分に合ったサーフィンスポットを見つけることが重要です。サーフスポットを選ぶ際の確認項目は次のとおりです。
- 波の状態(サイズ、形、頻度)
- 風向きと風速の影響
- アクセスの良さと駐車場の有無
- 施設(シャワー、更衣室、レンタルショップ)の充実度
サーフィンをする前は、地域のローカルルールやサーファーの雰囲気を知ることも大切です。安全性の観点から、救助設備やライフガードの有無、危険な岩場がないかも調査しましょう。
季節や時間帯による混雑状況を把握すれば、快適にサーフィンできます。以上の点を踏まえてスポットを選べば、サーフィンをより楽しむことが可能です。
日本の主要サーフィンスポット
日本は四方を海に囲まれているため、多種多様なサーフィンスポットがあります。季節に応じてさまざまな波を楽しむことが可能です。各地方のサーフィンスポットの特徴を解説します。
北海道のサーフィンスポット
北海道は広大な自然に恵まれており、美しい景観が魅力です。北海道といえば厳しい寒さが思い浮かびますが、日本海側や太平洋側の沿岸では盛んにサーフィンが行われています。北海道の各サーフィンスポットの特徴は次のとおりです。
- 浜厚真海岸(勇払郡):波が大きく安定しており、初心者から上級者まで楽しめるスポット
- 利尻島(利尻郡):日本最北の島で、多くの民宿がありサーフトリップにも人気
- 冬島(様似郡):上級者向けのワイルドな波が魅力
- 石狩浜海水浴場(石狩市):家族連れも多く訪れる、ファミリーフレンドリーなビーチ
- 椴法華サーフビーチ(函館市):道南を代表するサーフィンポイント
北海道はポイント間の距離が遠いです。ポイント間を移動しつつ良い波に乗るには、100km以上はドライブをする覚悟が必要です。
東北地方のサーフィンスポット
東北地方は青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県があり、四季折々の豊かな自然が楽しめます。東北地方の各サーフィンスポットの特徴は次のとおりです。
- 浜田浜(岩手県釜石市):初心者から上級者まで楽しめる波質
- 長間浜(岩手県宮古市):ロングライドが可能な穏やかで広い波が特徴
- 種差海岸(青森県八戸市):夏になるとサーファーで賑わう有名スポット
- 野蒜海岸(宮城県東松島市):一年を通じて良質な波が発生
- 北泉海水浴場(福島県南相馬市):波のある確率が高い日本有数のサーフスポット
東北地方のサーフィンスポットは日本海側と太平洋側で性質が異なります。日本海側のサーフスポットは、冬の季節風により波が立ちやすいです。太平洋側のサーフスポットは年間を通して波が出やすく、季節による波の高さや周期の変化が少ない特徴があります。
関東地方のサーフィンスポット
関東地方には、サーフィン初心者から上級者まで楽しめるスポットが多くあります。2020年の東京オリンピックでは、千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸が競技会場となりました。関東地方の各サーフィンスポットの特徴は次のとおりです。
- 釣ヶ崎海岸(千葉県一宮町):一年中安定した波質でサーフィンの大会も頻繁に開催
- 九十九里浜(千葉県山武郡):初心者向けのエリアが多く、長い砂浜が特徴
- 鴨川シーワールド前(千葉県鴨川市):波が大きくて中級者〜上級者向け
- 御宿海岸(千葉県夷隅郡):ファミリーや初心者が多く訪れる穏やかなスポット
- 西浜(神奈川県茅ヶ崎市):アクセスが便利で多くのサーファーに人気
- 由比ヶ浜(神奈川県鎌倉市):サーファーの移住者も多い人気スポット
- 逗子海岸(神奈川県逗子市):都心からのアクセスが良く、週末は多くのサーファーで賑やか
- 大洗海岸(茨城県東茨城郡):中〜上級者向けのパワフルな波が特徴
関東地方は、気分や技術レベルに合わせて選べるサーフィンスポットが多数あります。都心からもアクセスしやすく、少し車を走らせるだけでさまざまなビーチを楽しめます。
中部地方のサーフィンスポット
中部地方は新潟県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、愛知県、富山県、石川県、福井県の9県があります。豊かな気候と広い海岸線が特徴です。東京からも通いやすく、週末を利用して中部地方のビーチに訪れるサーファーは多くいます。中部地方の各サーフィンスポットの特徴は次のとおりです。
- 白浜海水浴場(静岡県下田市):南伊豆に位置し美しい景色と良質な波で知られている
- 多々戸浜(静岡県下田市):安定した波があり初心者から上級者まで楽しめる
- 篠島(愛知県知多郡):離島で、透明度の高い海と安定した波がある
- 吉良ワイキキビーチ(愛知県西尾市):渥美半島に位置し穏やかな波が初心者に人気がある
- 輪島市サンセットビーチ(石川県輪島市):美しい自然に囲まれたスポットで、秋に最高の波が来る
- 鳥居浜(福井県大飯郡):湾曲した海岸線で、多くのサーファーで賑わう
中部地方は地形による波質の変化が大きく、初心者から上級者に至るまで、楽しめるサーフィンスポットが多数あります。
近畿地方のサーフィンスポット
近畿地方は、大阪府、京都府、三重県、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県の2府5県で構成されています。さまざまなサーフィンスポットがあります。近畿地方の各サーフィンスポットの特徴は次のとおりです。
- 国府の浜(三重県志摩市):美しい海岸で夏は比較的穏やかな波が特徴
- 白浜海岸(和歌山県西牟婁郡): 長い砂浜と透明度の高い海水が特徴でサーフィンスクールも多数
- 豊間海岸(和歌山県和歌山市): 波の質が高く関西でもトップクラスのサーフィンスポット
- 堺波止場(大阪府堺市): 関西近郊からアクセスしやすく日帰りで往復が可能
- 琴引浜(京都府京丹後市):砂浜を歩くと「キュッキュッ」と音がする鳴き砂の浜として有名
- 淡路島黒岩(兵庫県淡路島): 四季を通じてサーフィンを楽しめて波が豊富
近畿地方は年間を通じてサーフィンが楽しめるため、多くのサーファーが訪れます。
中国地方のサーフィンスポット
中国地方は広島県、山口県、島根県、岡山県、鳥取県の5県で構成されており、瀬戸内海側と日本海側で気候が異なります。瀬戸内海側では波があまり立たないので、日本海側に行くサーファーが多いです。中国地方の各サーフィンスポットの特徴は次のとおりです。
- シーパーク大浜(広島県広島市):総合レジャー施設があり家族連れにもおすすめ
- 国府海水浴場(島根県浜田市):遠浅の地形で、地元のサーフィン協会が協力して運営
- 井原海岸(岡山県井原市):瀬戸内海国立公園に面した眺めの良い海岸でファミリー層に人気
- 角島大浜(山口県下関市):美しい景観ときれいな海水で県外からもサーファーが集まる名所
- 東浜海岸(鳥取県岩美郡): 遠浅で透明度が高く常に波があるのが特徴
中国地方は透明度の高い海が多く、美しい景観が魅力です。サーフショップも多くあります。中国地方は風の影響で波が小さくなる特徴があり、ロングボードやミッドレングスなどの大きめの板が向いています。
四国地方のサーフィンスポット
四国地方は香川県、徳島県、愛媛県、高知県の4県がある地域で、瀬戸内海と太平洋に挟まれています。水深が浅く、太陽の光が海底まで届く美しい景色が特徴です。四国地方の各サーフィンスポットの特徴は次のとおりです。
- 室戸岬(高知県室戸市):県外や海外からも多くのサーファーが訪れる西日本有数のサーフポイント
- 内妻海岸(徳島県海部郡):初心者から上級者まで楽しめる徳島県南部の有名ポイント
- 日和佐海岸(徳島県阿南市):海と川が交わる海岸の高い波が特徴で、初心者に優しい波質
- 和気浜海岸(愛媛県松山市):きれいに整備された海岸線でサーファーが多く集まる名所
- 生見海岸(高知県安芸郡):太平洋から直接来る波が魅力的で、波のコンディションが良いと評判
- 砂浜海岸(香川県高松市):地元のサーファーに人気で地域イベントを頻繁に開催
四国地方には、緑が多く豊かな自然にあふれています。ビーチやリーフの穏やかな波は初心者でも楽しむことが可能です。河口付近の激しい波は上級者が楽しめます。
九州・沖縄地方のサーフィンスポット
九州・沖縄地方は、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の8県がある地域です。温暖な気候と美しい自然環境がサーファーに人気です。九州・沖縄地方の各サーフィンスポットの特徴は次のとおりです。
- 青島ビーチ(宮崎県宮崎市):南側は波が小さく北側は波が大きいので、初心者から上級者まで楽しむことが可能
- ヤドリ浜海岸(鹿児島県奄美市):離島のサーフスポットでロングライドが可能
- 雪浦海浜公園(長崎県西海市):美しい海岸線が魅力的でサーフィン初心者向けのスポット
- 志賀島ビーチ(福岡県福岡市):週末には多くのサーファーで賑わい、都市部からのアクセスが良好
- 若松海岸(福岡県北九州市):ゆったりとした波質で初心者にもおすすめのスポット
- 真栄田ビーチ(沖縄県国頭郡):波がパワフルで中級者〜上級者向けのポイント
- 辺戸岬(沖縄県国頭郡):沖縄最北端に位置し、水深が浅くて上級者向けのポイント
- 米須海岸(沖縄県糸満市):沖縄最南に位置し初心者から上級者まで楽しめる人気ポイント
九州・沖縄地方は暖かな気候と独特の風土や文化が魅力的です。年間を通してサーフィンが楽しめるので、サーフィンを愛する移住者が多くいます。
海外の人気サーフィンスポット
海外にはサーフスポットが多く、サーフィンの文化や人口は日本と比べものにならないくらい豊富です。一度は海外の有名スポットでサーフトリップしたいと願うサーファーも多いでしょう。世界でも有名なサーフィンスポットを紹介します。
オーストラリアのサーフィンスポット
オーストラリアは美しい海岸線と高い波質で知られ、世界中のサーファーが「一度は訪れたい」と思うサーフィンスポットです。オーストラリアで有名なサーフィンスポットは以下のとおりです。
- サーファーズパラダイス:初心者から上級者まで楽しめる国際的に有名なサーフィンスポット
- バイロンベイ:リラックスした雰囲気のビーチタウンで、長くゆったりとした波が特徴
- ノーサンビーチ:シドニー近郊に位置しクオリティの高い波が特徴
- ベルズビーチ:年単位で世界的なサーフィンコンテストが開催される、ビクトリア州にあるサーフィンの聖地
- マーガレットリバー:西オーストラリア州にあり、強くて大きな波が特徴
オーストラリアではサーフィンはメジャーなスポーツで、300万人以上のサーファーがいます。世界的なプロサーファーを多く輩出しており、サーファーが憧れる場所です。
ハワイのサーフィンスポット
ハワイはサーフィン発祥の地であり、サーフィンの聖地として知られています。ハワイの有名サーフィンスポットは以下のとおりです。
- ワイキキビーチ:初心者向けの穏やかな波と美しい景色が特徴
- ノースショア:オアフ島に位置し、冬には世界最高級の大波が訪れるスポット
- パイプライン:高くて激しい波が魅力の世界一のサーフスポット
- ハレイワ:ノースショアの一部で、中級者〜上級者向けの波が特徴
- サンセットビーチ:パワフルな波が特徴で上級者に人気のスポット
- マカハビーチ:ウェストショアに位置し、長いライディングが可能な美しい波が特徴
- ワイメアベイ:冬季には巨大な波が発生するビッグウェーブサーフィンの名所
- ホノルア湾:冬には世界クラスの波が現れるマウイ島にあるスポット
観光地としても有名なハワイは、サーファーにとって楽園と呼べる場所です。世界中からサーファーが集まり、高レベルなサーフィンコンテストが頻繁に開かれています。
インドネシアのサーフィンスポット
インドネシアは年間を通した熱帯気候が特徴です。初心者からプロまで楽しめる波があり、世界中からサーファーが集まります。サーフィンスポットは、以下のとおりです。
- バリ島クタビーチ:多くのサーファーが集まる人気スポット
- メンタワイ諸島:インドネシア西部に位置し、世界有数の高品質な波が発生
- バリ島ウルワツ:急な岬の下に広がるスポットで大きくて力強い波が特徴
- バリ島パダンパダン:小さな入り江に位置し、美しいビーチが魅力
- バリ島エコービーチ:ロングボードからショートボードまでさまざまなサーフィンが可能
- ジャワ島グラジガン:高速の波が特徴でプロサーファーにも人気が高い
- スンバワ島スーパーサック:チューブライドが楽しめる大きな波が多い
- ニアス島:世界中からサーファーが訪れるサーフポイント
- シベラン諸島トレジャーベイ:美しい自然環境で未開発のスポットとしても有名
インドネシアにはメジャーなポイントから未開拓のポイントまで、さまざまなサーフポイントがあります。サーフトリップで訪れたい国として常に上位にランキングされています。
ヨーロッパのサーフィンスポット
ヨーロッパは美しい海岸線とユニークな文化が融合しており、サーフィンを楽しみながら異国情緒を味わえるのが魅力です。サーフィンスポットは、以下のとおりです。
- ナザレ:ポルトガルにあり、ヨーロッパでも有名なビッグウェーブスポット
- ビアリッツ:フランスにあり、ヨーロッパのサーフィンの中心地
- バンドルン:アイルランド西海岸に位置し、冷たい水温だが品質の高い波が魅力
- ニューキー:英国内で最も人気のあり、サーフスポットで大会も多数開催
- サグレス:ポルトガルのアルガルヴェ地方にある、初心者から経験者まで楽しめるスポット
- フエルテベントゥラ:スペインにあり、冬のビッグウェーブが魅力
- エリセイラ:ポルトガルのサーフリザーブとしても知られ、多様な波が発生
- クライスティアンスアンド:ノルウェーにあり、北欧特有の美しい自然環境
- サン・セバスティアン:食文化も楽しめる、スペインのバスク地方の文化的中心地
- プレンテリア:イタリアのリヴィエラ沿いにある隠れたサーフスポット
ヨーロッパではただ波を楽しむだけでなく、地域特有の文化や歴史を体験できます。
南アメリカのサーフィンスポット
南アメリカは強いブレイクや大波が有名で、初心者からプロのサーファーまで満足できます。サーフィンスポットは、以下のとおりです。
- モンタニータ:エクアドルにあり、ロングボードとショートボードの両方に適した波が特徴
- パンタニール:ブラジルにあり、左回りの大波が人気
- アリカ:岩が多く危険も伴うが大きなブレイクで有名なチリの名所
- プンタ・ロカス:ペルーにあり競技会も多く開催
- プンタ・デル・エステ:ウルグアイにあるビーチで波の質の高さが特徴
南アメリカは宿泊施設や食事が比較的安価で、長期滞在に適しています。サーフトリップのコストを抑えたいサーファーにおすすめです。
まとめ
サーフィンスポットを選択する基準は波の条件やアクセスの良さ、施設の利便性などが挙げられます。日本国内は北海道から沖縄まで、気候や風土によって特徴が異なる多様なサーフィンスポットが点在しています。
海外ではオーストラリアやインドネシア、ヨーロッパや南アメリカといった地域が人気です。サーフィン発祥の地ハワイは、サーフィンを愛する人なら一度は訪れたいビーチスポットです。サーフィンを楽しむ際はそれぞれの地域の特徴を理解し、自分に合ったスポットを選びましょう。
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